うぶすなの家ひなまつり [越後妻有2009冬]
越後妻有2009冬最後のイベント、「うぶすなの家ひなまつり」。我々が11:30過ぎに会場についた時にはすでに1階の食事、2階の闇の茶室のお茶会ともに満席でした。にぎわっています。
雪は少ないです。願入集落は20~30cmくらい。
今年のおひな様は昨年の「歴史を感じるおひな様」ではなく、地元の骨董屋さんからお借りした地域に伝わるもの、とか。時代も、素材も様々です。
特に小さいおひな様や貝のおひな様に惹かれます。でも古いおひな様のお道具の蒔絵の美しさもすばらしい。
一通り中を見学させてもらうと、名前が呼ばれて席に案内されます。
おひなさま御膳。これに甘酒が付きます。木の芽やふきのとうは地元のものだそうです。今年初のふきのとうは本当にすばらしい香りでありました。
ああ、楽しかったけど、冬のイベントが終わってしまいました。しばらく目標がありません。春のイベントも楽しみにしています。
雪アート:新井英夫/天空郵便 [越後妻有2009冬]
芸術祭作品ではダンスを見るのは初めて。早めに前売り券を購入し、楽しみにしていました。
開始時刻が15分延びました。どうもこれは計算されたものではないかな。夕日が傾き始め、ちらちらと淡雪が舞う雪原が舞台になります。甘酒をいただき、会場の雪原(「円-縁」のモニュメントがあるあたり)に誘導されます。
会場におもちゃのピアノでの演奏が響きます。まるで雪が降ってくる様を表現するような音楽。舞台遠くから赤い布を持った女性がゆっくりと歩んできます。その姿がちょうど夕日と重なり、なにか天からの使者のように思わせます。
静寂を破るかのように、ラッパの音が響き渡ります。農舞台の屋上から、男性が雪原に降り立ちます。
男性と女性は赤い布を奪い合うようにも見え、ある時はお互いの息づかいに翻弄され、流されるようにも見えます。
舞台終盤、はじめは対立していたかのように見えた男女は大きな幕を会場に広げます。白い大きな幕は風にあおられ、大きくふくらみ、上下します。
時折激しく降る雪が幕に積もり、幕が動くたびにさらさらと音を立てます。踊りは次第に幕の動きとともに静かになり、二人はゆっくりと雪原の彼方に歩んでいきました。
いや、えらい良いもの見ました。表現しているもので何を感じるのかは人によって違うのかもしれませんが、感動的な舞台でした。残念なことに、カーテンコールが見られなかったのです。帰る電車の時間が迫っており、終わったかな?と思った瞬間に娘に「走るぞ!」といって走って駅に向かったからです。農舞台の通路を走っているときに大きな拍手が起こったので、きっと終了したのだと思われます。ああ、残念。でも電車もぎりぎりセーフだったのです。余韻を楽しんでいたかったなー。やっぱ車で来るべきだったかなー、とちょっぴり後悔。
そんなわけで、雪アートを楽しむ一日は終了しました。良かったです!また来年!でも、越後妻有2009冬はまだ続く。今週末は「うぶすなの家 ひなまつり」です。去年食べ損なったちらし寿司、食べてきます。ひな人形は二の次かな?楽しみです。
雪アート:木村祟人/渡り鳥の風見鶏 [越後妻有2009冬]
農舞台正面の棚田に、渡り鳥の形をした風見鶏がたくさん。
風の流れとともに、くるっ、くるっ、と向きを変える様がとても興味深い。まつだい食堂にはこれを眺めるための双眼鏡も置いてあって、バードウォッチング的な楽しみ方もできます。
ちなみにこの作品の展示が3月7日(土)まで延長されたらしい(木村さんのHP)。まだ見られます。
雪アート:たほりつこ/KissSnow2009 [越後妻有2009冬]
メダルを作り終わったら15:00を回っており、あーもうWS終わっちゃったなあ、と思い、会場だけ見に行きました。
この階段をのぼって、新雪にKiss、という趣向だったのだろうか。うむむむ、残念。この体験をされたかたは、まつだい食堂で素敵な器にはいった抹茶ラテらしきものをいただいていたようです。
体験等された方の記事を紹介しておきます(今回こういうパターン多いな(-_-;))
日本の原風景 http://blog.livedoor.jp/matunoyma_sato/archives/50778147.html
大久保英治/雪と小枝で小さな巣穴をつくろう の記事もあります。
雪アート:豊福亮/記憶のメダル・メダルの記憶 [越後妻有2009冬]
ワークショップが15:00まで、ということで、お昼ご飯の頃から娘が「もう雪まつりはいいから、ワークショップに行こう!」と言い出したので、雪像鑑賞もそこそこに農舞台へ。さすがに十日町市街地のようなにぎわいはなく、静かな農舞台です。
受付でWSの受付をしていただき、会場へ、といってもなんだ、西口のエントランスだった。
石を掘ってそこに金属を流し込み、メダルを作り、2009年大地の芸術祭作品の一部となるとか。作家の方はあの屋外と室内のギャップがすばらしかった「天竺」の作家さんでした。2006年には行けてなかったんで、写真でしか作品を知らない…。で、2009年はまつだい城の中をきらびやかに装飾されるそうで、WSの作品もその一部になるとか。よし、俄然燃えてきたぞ!?
鉛筆でも削れるような柔らかい石を彫刻刀で彫っていきます。ある程度掘ったら、上から木枠をはめて、錫の合金を流し込んでできあがり。
娘作「水の紋章」(なんじゃそりゃ)。娘は「持って帰りたい…」とお願いしてもらってきました。私はまつだい城にかかる月と雲という壮大なテーマで彫ってみましたが、できたらどこかの会社のマークみたいになってしまいました。
芸術祭でまつだい城に立ち寄った時は、作品の中に埋もれた私の駄作を探してこようと思います。