武藤亜希子/思い出の庭 T+S+U+M+A+R+I [芸術祭作品・十日町市街]
地元住民から着なくなった服のハギレを集め、自然な色を形にした植物のパーツを展示。植物が成長するように、つながり変化していく作品。
商店街の中の集会施設に展開されていました。大きな幹?の根元にパーツが置かれています。一個一個にボタンとボタンホールが。つなげたくなります。もちろんつなげましたよ。
いろとりどり。布の素材も色も様々です。
こちらは布と短冊をつなげていくコーナー。ワークショップでの作品のようです。
実はこの会場、ちょうど地元の染色作家の方が個展中でもありました。
これがまたものすごい絞り染めで。思わず見入りました。着物の町、十日町の底力を見た気がします。
今井善昭/越後妻有リサイクル・アート美術館 [芸術祭作品・十日町市街]
地域の人から集められた不要品に手を加え、作品として再生。作家が滞在し、会期中も公開制作を実施。展示品が増えて行く。
会場はコモ通りにあり、ウィンドウショッピングを楽しみながら会場へ。唖然呆然…。
なんかもう、いろんな物がアートになっています。
ちょっとかわいいけどちょっと怖い…。
これは笑えたなあ。そうそう、サイズはこうやって変わっていくのね。
アートは会期中も増え続けていました。この日も制作中のアートが奥に広げられておりましたよ。
原倫太郎+原游 /影祭 <夏祭り万華鏡>←本町5丁目蕪金板金倉庫 <真夏の行進>←西寺町富剛パーキング [芸術祭作品・十日町市街]
越後妻有の物や地元の人たちの影を壁や床に写し取り、黒い塗料で塗りつぶす。実像から切り離された影が主役となり踊り出す作品。
2カ所で展開しているというイメージがわかず、ちょっと迷いましたが、2カ所でやっているからなお素敵。
まずは、西寺町富剛パーキングでの展開。
青空なのに、影祭り。楽しい!お向かいの家にもなにやらアートめいた作品が…。一気にテンションがあがりましたよ。
そして本町の商店街の店舗の中へ。
天井。どこまでが絵で、どこが本当の影かわからなくなりそう。
光がいろいろな方から照らされて、本当の影も作品の影も、踊り出しそう。
石原延啓/新・北越奇談〜神話の再生〜 [芸術祭作品・十日町市街]
作家の分身である「鹿男」の物語、地元リサーチによる物語、地元の人たちとのワークショップでつくった物語で絵本を作成。空間にはウォールペインティングをほどこし、絵本と空間が渾然一体となった作品。
店舗を改装した空間の壁面に大きく展開された物語。川の誕生からうねる大河への成長。
会場いたるところに「誕生」をテーマにした絵があります。
「割れた蛍光灯も、作品のうちだそうですよ~。」と作品の説明を受ける。「おれはアートはわかんないけどー。」といいながら照れくさそうにしていた受付のおじさまの笑顔が楽しかったです。
十日町に入るとやっぱり信濃川から受けるインパクトが強いので、作家の方はそういうインスピレーション受けたのかしらん。結構大きな作品でおもしろかったです。
上西エリカ/Growing Memories [芸術祭作品・十日町市街]
日本の古い地図から着想したジグゾーパズルが壁面に展開。鑑賞者がパズルの1ピースに書いた言葉や描いた絵が、作家の作品の一部となる参加型作品。
出かけたのが8月の末だったので、パズルは完成しておりました…残念。でも、ここで芸術祭をバックアップしておられる地元のサポーターの方とたくさんお話しできました。十日町は着物の町。手先の器用な地元の方が、作家の意図する制作を手伝う様子やその苦労、たくさんお聞きできました。だからあんなにきれいなのか…。と感謝、感謝でありました。
さて、パズル。願いもいろいろとあるようで。パズルのピースが山間の家のようにも見えてくるかわいらしい作品でありました。