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M052 クリスチャン・ボルタンスキー+ジャン・カルマン/最後の教室 [芸術祭作品・松之山]

この後、娘と再訪しました。私、5回目です。

10歳の自分には理解できず怖かったが、10年後は行けるかもしれない…って、あかんかったようです。

初めて気が付いたのですが、体育館を進んでいくと、ステージに人の顔が浮かぶのです。意図されているかどうかは不明ですが、スマホで撮影されている観客の顔が白く浮かんでなんともはや背筋が凍る思いで見ておりました。また、微妙に動くものだから(当たり前)。

体育館は以前より絶対暗い。そのあたりも楽しめました。


 

 

 

2018年来訪。新作もできたというし、

 エントランスが新しくなり、美術館のようです。

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新作はエントランス上の小部屋。混雑しておったので写真は撮れず。影絵が揺れる作品でしたが。

内部…はこんなに暗かったっけ。ものすごく怖い。

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人は大勢だけど、相変わらず人の不在、であります。

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20歳になった娘が、「大人になったから、もう一回見てもいいかな?」というので、

連れて行くことにします。 


 

ついに来た。なんかドキドキする。友達曰く、「絶対に見るべし、ただし、怖い」とのこと。
 

入り口から入ると、暗闇に目が慣れるまで一歩も踏み出せない。暑く、草いきれがする。

ぼんやりとランプとざわめき(扇風機)の音がする。この時点で娘ががっちりしがみついてきた。

一階の通路。遠くに点滅するライトが見える。

 

振り返ると、良くある写真の額縁…って、額の中が真っ黒。あるべきはずのものがない?ちょっとショックを受ける。

歩き進めると、心臓の鼓動のような音がする。どんどん大きくなる。
娘「理科室?理科室だったらヤダ。」。ピンポン。音源は理科室だったのだ。うわー。

 

心臓の鼓動ががんがん鳴っている脇で、何もかも埋め尽くされるように雪?が降る。
この時点で娘、帰る宣言。もうちょっとね。

三階へ。うわ、これはちょっと。


部屋一面の黒い額縁。たくさんの人が存在し、思い出をつくっても、人がいなくなれば皆忘れ去られてしまう。どんな貴重な思い出が映る写真であっても、意味をなさない紙になる、ってか。止めてくれ…。

たくさんの墓標のような白い空間。そして、誰もいなくなった…?

胃が鉛を詰め込んだように、重くなった。何とも言えない、人の不在。
見終わった後、冷や汗が出た。
地元の人はこの作品に複雑な思いを抱くのではないかなあ。
私も似たような環境に住んでるから、感じるところはあるなあ。
都会から見に来る人はノスタルジーでいいけど、山村の現実をつきつけられているような作品だよ…。
でも、この作品をたくさんの人が見に来てくれて、ムラが活性化するのはいいことなんだろうな。

3階から、ずーーーっと「帰る!」を連発した娘。最後に入り口であった大学生らしきお兄さんに一言。
「これはお化け屋敷なの!」
小学生には厳しかったか~。
見応えがあった。でも、複雑だ。テーマがおもいよお。


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