バスタクにのって十日町南エリアの旅 [旅行記など]
行ってまいりました。バスタク2回目。
この十日町南エリアですが、作品が点在しており、新作も多く、駐車場悩む、風景は割と似ている、という私にとっては結構な難所なんです。段丘の上のなだらかな地形と、川が作る断崖が非常に特徴的でして。でも、再訪したい作品も多いし…。そうだ、バスタクだ!行ってきました。
今回は結構人が乗っており、バスは路線バスタイプ。前の飛渡が豪華すぎましたね。15名くらい?の同乗者と、地域のボランティアさんがガイドに同乗して出発-。
「私、北川さんと同い年なのよ」というガイドさんは私の何倍も元気でおられる。芸術祭開催当初の取組から現在に至るまで、いろんなエピソードを話してくれる。うーむ、おもしろい。そして、頑張っていたのね、と。
最初はこれ、久しぶりです。地震で見られないと思ってましたが、破損もなおったのね。
あいかわらずピントの厳しい作品ですな。マッチョです。
これこれ、ちょっと楽しみにしてたのです。バスの中でガイドの方にお借りした絵本。結構涙腺にくる話で…。
さらにここで「さるなしジャム」にはまる。芸術祭だとベリースプーンも含めてジャムが何か冷蔵庫に備蓄される我が家です…。
おお、実の音。前回の風鈴とは又違った音具、場所も違うし。風に揺れてからから鳴る様子が素敵。
これは、ガイドブックにものっていた作品ですが、なんともテーマが重くのしかかるようで…良い作品でした。
これは人気でしたな。人が多すぎて大変なくらい。子どもにも大人にもウケますね。学校の補習で参加できなかった娘にも見せたかったなー。帽子の他にピカピカのエイも泳いでました。
「芽吹きの風」健在。今回はドーム型。台風で撤去されて途中で見られなくなったようです。見られた私はラッキーでした。
「蔓蔓」は相変わらず繊細な作品。
ここで大難所、2回の作品。階段がものすごく怖い。でもとてもきれい。今後も季節によって開館して見せてくれるかな。写真は大失敗でした。とてもきれいなのになー。
さて再構築。これは十日町のリゾートホテル ベルナティオの倉庫だったとガイドさんにお聞きする。
大地の芸術祭の最初の頃の地元の反対と同じく、ベルナティオの開所もかなり大変だったらしい。粘り強く企業の方が地元に入り、説得をして今の形になったとか。土市・水沢駅の「kiss&good-bye」のおじいさんのモデルになったのはこの企業の方だそうです。なるほど。深い、深すぎるぞ。ものすごく深いガイドさんでありました。
芸術祭発の方はやっぱりここにはまるらしく、写真をとる、反対側に回るなど、楽しんでましたね。
水沢駅。土市とはセットのはずだけど、こちらの方が何か好き。ふんわりと夢見心地で。土市の方は思い出に浸る感じ。いい作品です。秋も見られます。
3時間弱のこのツアー、濃厚でした。勉強になった。むろん、芸術も良かった。このコースはやっぱり好きだなあ。
バスタクにのって飛渡エリアの旅 [旅行記など]
「なんで本祭のたびにオレは受験生なんだ」と娘が怒っています。別に行っても行かなくても勉強しないじゃんか、と私は思うのですが「そんなわけだから楽しい事がないと行かないので、遠くの大人向けの作品に行ってきなさい」「なに、枯木又?遠すぎる。車酔いするから、一人で行ってらっしゃい」と言い含められたので一人で行きます。
さて。
一人で枯木又は確かに心細い。前回も、前々回も工事中の迂回路を通ったせいもあり、泣きそうでした。
そうだ、今年はこんないいものがあったじゃないの。バスタク。正式には「エリア周遊バス・タクシー 交通パスポート」というらしい。そうかあ。2日券と会期パスがあります。私はむろん会期パスです。だって2日連続なんて行かないもの。ちょっとお高いようですが、考えてみれば会期パスで3回くらいのれば余裕で元が取れます。
いつも芸術祭は暑いに決まっているのですが、今年は暑すぎる!帽子、汗ふき、虫除け、飲み物を十分に持って出かけますぞ。
最寄りのほくほく線で車を止めて、ちょうどいい時間につく「ゆめぞら」に乗ります。ほくほく線は北陸新幹線ができてしまったのでドル箱だった上越新幹線シャトル的な特急「はくたか」が運転をやめ、超ローカル線に逆戻りですが、このイベント列車は残して欲しいなあ。トンネルに入ると、映像と音楽が流れます。8月は「海中編」でした。クジラや珊瑚礁や人魚ががんがん天井に飛んでました。芸術祭にあきたお子様にはいいですぞ。お盆期間は毎日運行されるようです。ぜひ。十日町~松代間だけでも相当楽しめますぞ。時刻表で「ゆめぞら」をチェックしてくださいね。十日町寄りが動く映像だと思われます。
くじらが潮を吹いておる。
さて。十日町ほくほく線西側改札をでて観光案内所で会期パスを買いましょう。しかし今年は海外の方多し。それに対応する案内所のお姉さんの英語ぺらぺらに感動する。すごいなあ。
バスがくるまで間があるのでエアコンの効いた待合室でほけーっとしたあと、西口外ロータリーで待つバスのもとへ。まだまだ出発時間に間があるせいか、一人で前側の席ゲット。私の乗る飛渡コースの前の車両は下条コースでどんどんお客が増えていく。さすがうぶすなの家+もぐらの家の集客力よ。
たくさんのお客がいると、賑やかになるかなと思いながら定刻に、ってあれ?慌てて乗り込むお姉さん二人。いやに運転手さんと話しているぞ。「あ、こんにちは。今日はね、貸切ですよ。私たちガイドです、あと運転手ね」
へ?
一人でもバスで動いてくれるんですか?
恐縮です。
スキー場の木の鈴。鈴もかわいいが地元のおじさま方かわいいぞ。楽しいおしゃべりありがとうございました。
ほら、こんなに歓迎してくださる。この地区はいわゆる「移住女子」が多く、新しい農村の形が見えつつあります。地元紙にもエッセイを書いてくださる方もいて、ちょっとうらやましい。そんな話でもりあがっていく3名でしたね…。
計算に計算を重ねてギリギリサイズのものを搬入する作品を見て、さあ、いくべ、と出口に向かうと「今炊けたのよ」とごはんをいただき、漬け物などもいただく。うまい!前回も車座おにぎりでお世話になったな。売り子をしてくださった方も東京からの移住された方らしい。うれしいもてなし、ありがとうございました。
大きな杉の木の下に、農村風景が広がったり、
鶏が紅白幕の張られた空間に放し飼いになっていたり(卵も買えます。今年の夏はとても産むらしい)
空き家に金継ぎされている美しい空間があったり。
木、育ったー(こんなでした)。枯木又分校のいろいろな作品を見たり。
道中は作品の説明から地域の特性などいろいろと説明していただきました。地元の方だったのでまた非常にわかりやすい。感謝、感謝です。いつもは娘と二人でギャーギャーしゃべり倒しているか、一人でしんみり鑑賞しているので新鮮でした。
また、いままでバスで、となるとどうしてもダイジェストコースになりがちだったので、私のように会期中新作コンプリートを目指しているものにはちょっと会わなかったんですが、今回の飛渡コースはみたいものすべて網羅してもらったのでよかったです。今度は津南か土市に行くときお世話になろうかな、と。
レンタカーを借りるより安い!炎天下の中峠越えしなくてもいい!ぜひお試しください。取り扱いは各案内所で。十日町駅発着バスは駅内の案内所が一番早いかもね。どうぞ。
夏休みの最後にお子様とツアー行ってきました。 [旅行記など]
良く晴れた土曜日です。行ってきました。
娘は今週から学校が始まるので、最後の夏休みを妻有で過ごしたいそうで、朝8:30に着替え完了、出発しよう!とはりきってました。この調子で新学期は朝てきぱきと準備して欲しいもんだ。
さ、本日はからむしの部屋とか、はつがの家とか、絵本と木の実の美術館とか、十日町南部エリアをまわります。
からむしの部屋。繊細な作品だな~。混雑してます。
はつがの家。じわっと人気が上がっており、一緒になった人は知り合いの人のすすめできたらしい。ここ、すごく落ち着きます。優しい空間。このお宅、前回が「ストームルームで恐怖体験」だったので意外な感じ。ワークショップは心の開放を実感できて幸せな気分になりました。ここで、娘が爆弾宣言。
「こういうこと(臨床美術)を将来の仕事とする!」え?そうなの?
「人のこころを勉強する!」は?そうですかあ…。
「オレは中三だから、言うことはたぶん変わる!」ですよねえ…。いや、がんばってくださいよ。
「とにかく、もう一回はつがの家ワークショップね!」…あなたの宿題やお受験の勉強が順調であれば会期中いくらでもいきましょう…。駐車場にあった水沢地区のおもてなしでさるなし茶をいただく。ありがたいなあ。
娘はその後も心が開放されたせいか、しゃべりは止まらず、
「大地の芸術祭ランキング、今見られる作品~」もう、予想ついてますけど。
「1位 ゲロンパ!、2位 カーテン(たくさんの失われた窓のために)! 3位 はつがの家!」…これもたぶん変わるんでしょうね…。
車の中は、うるさいうるさい、耳がキーンとなってますが、大人になる前にその超内弁慶を何とかしてください。
とにかくアロスに行きましょう。絵本と木の実の美術館。
太陽のアロスはふた味なんですな。トマト味が好きな娘は大喜びです。「なんかもうけた気分。」私は森のアロスでキノコとお肉です。
大混雑の絵本と木の実の美術館。子供もいるけど大人がとても多い。バンブードールはたくさんありました。いやあ、間に合ったらしい。よかった~。ワークショップでつくったものもちゃんとありました。
どうらくオルガン、めちゃくちゃ楽しい。絵本はちょっと泣けました。田島さんのストーリーはいつも風が吹き抜けるようにどきどきわくわくだ。
おもちゃかぼちゃの畑。超笑える。我が家にもこの飾りカボチャはあるので試してみたいと大興奮。
はさベット。こりゃいいわ。きれいだわ、揺れて楽しいわ。蜂がちょっとブンブンいってるけど、気をつけて…。
かかしコンテストはすごいことに…。もう、かかしって言うよりなんか、オブジェ大会。リアルかかしから、アートかかしまで、何でもありですなあ。
金色茶屋は相変わらず過装飾で圧倒される。ぽかーん。
これもまた多くの祈りの声が聞こえるようで…。
みどりの部屋。プロジェクトに参加してたのに、やっとこんな時期に持参…すみません。でも9月に入ると壁に貼るワークショップがあるらしく、セーフ、だったようです。うまくできたかどうかは謎ですが、ぜひ使ってください…。20枚くらいしかできなかったです…。
この場所のみどりの部屋はなんか洋風。仙納とは違う感じがします。向こうより大きく新しい建物だからですかね…。スキー場のフロッタージュが懐かしい。
最後に十日町博物館に文様を見にいく。おお…。繊維が天から撚られて地上へ。これは商店街の方も行かねば。
娘曰く「なんかえらく消耗した…、興奮と暑さにやられた…」だそうで、
「まだまだいくぞう!…次の機会に」と、ここで終了宣言。
まだまだ十日町市街地と北部、うぶすなの家ランチが残っています。娘「山菜ハンバーグを食べなければ大地の芸術祭が終わらない!」ちょっとずれてますね。私も枯野又分校の作品が見たいです。頑張りましょう。
バレエを見にいったり、津南で一人旅したり…。 [旅行記など]
18日(土)、19日(日)、がんばりましたよ。
ちょっといろいろ心配事もあるけれど、自分で動くこともできず、もんもんしていても仕方ないので、ええい!アートの力を借りてみるか!などと思ってます。効き目は絶大です。とてもすっきりします。
18日。夕方の公演のみ見にいく。体力に自信が無いので、ほくほく線でね。
お盆なのでそこそこ混んでますね。座れるけど。松代からどっと黄色いパスポートを持った人たちが乗り込む。おもしろかったですか?
ダンスはすごかった。うん。楽しかった。会場は拍手喝采。また見てみたいです。パスポート割りでも1000円ですけどね。見る価値あります。
帰りは電車を一本遅らせて駅前をふらふら。夕方なのでしまっているところも多いけれど、行きたかった「タナカクマキチ。」へ。なんかとても楽しいんだけど。そしておいしい。私はマイタケ丼、娘はタイラーメンを食す。。幸せ~。
帰りの電車で娘大告白「あのさ、月曜日までに原稿用紙5枚の作文提出なのね。」…え?終わってないの?
「いや、ネタはしこんだ。芸術祭で書く。地域活性で書く…けど、明日はそんなわけで一人で難しいところへ行ってらっしゃい。」
はいー。津南・松之山ですね。
娘は寝坊する人なので、一人で行くとなればもっと早く出発できる。気合いが入って家を出たのは8:30。涼しいうちに回っちゃおう。
いやあ、素晴らしい天気です。
オーストラリア・ハウスには9:30に到着。あれ?閉館…はやくつきすぎた…。でも作品、素敵でしたよ。
松之山、新作終了。でも、この頃からなんか暑い。
津南の作品はみんな異国情緒があるような。
お昼ごはんはドラゴンカフェで、魯肉飯でしたよ。うまうま。会期中はカフェもあるのでとりあえずいろんなカフェに立ち寄ることにしています。雰囲気楽しめるし。これは1000円。お肉たっぷりでした。おなかいっぱいです。
新作・リニューアルがたくさんあって見所満載のエリアでした。野外作品も経年で趣を増した作品もありますよ。
いたるところに、トマト、 キュウリ、トウモロコシ。お土産は松屋さんのトマトゼリーとフロランタン・やまぶどう羊羹でした。娘、悔しがる…でもフロランタンでパワーを取り戻し、やっとできた作文を持って登校日に出かけていきました。
津南は豊穣の大地でした。またきますよ。
お父さんを現代美術のファンにしようの会(命名 娘)実施 [旅行記など]
うちの夫は自然大好き、趣味はトレッキング。
現代美術は「ふーん」と流す男。そんなお父さんに「楽しいから一緒に行こうよ、温泉もお蕎麦もおいしいからさあ~」と娘が誘いました。お盆はどこにも外出をしていないので、重い腰を無理矢理ひっぱり行くぞ-。
キョロロ。ここは夫も好きなポイント。蝶マニアでもあるので満足していただけました。Life-sizeポスターは既に購入。飾ってありますよ。
パスポートを買い与え、元を取るまで見ますよ、と宣言し、いろいろと回ります。キョロロは作品もおもしろかったし、毎年恒例のカブトムシ展も、いつものヘビもかわいかった(by娘)でありました。しかし、あちー。地元の皆さんが炎天下で受け付け。本当にありがとうございます…。
「ここは、お父さんを笑わせなくては…」と、急遽娘の提案で「上鰕池名画館」へ。とりあえずかなり笑う。「コンクラ」の少女に笑う。もちろんムンクも受ける。おもしろいなあ。
さて、ここからはちとお母さんにつきあえ。きよつうセンターへ。
シンプルなんだけど、緑のカーテンなんかも着けたりして、インフォメーションセンターとしては結構おしゃれなのです。
「ここまできたら、普通カーテンでしょ!」。夫は娘の気迫に飲まれてカメラを持参で撮影会。ここ、お客さん多いですなあ。そして目的は基本写真撮影。私は車の中でちとのびてます。暑い…。すごく暑い。
この後、家元の作品、中里中の作品を見ながら昼食を食べに行きます。お蕎麦の「由屋」。ぎりぎり滑り込んでへぎ蕎麦3人前+天ぷらをいただく。うまい!おすすめです。メニューが非常にシンプルなので、お蕎麦をしっかり楽しみましょう。
http://nazida.net/hegisoba/hegi06.html
ここまでくれば、「はつがの家」まですぐなので、ワークショップに誘ってみたら「いや、今日は暑くて集中できない」と言われたので断念し、再び中里全制覇に向けて。
「蔓蔓」と「芽吹きの風」。繊細な作品×2。いいなあ、これ…。
堪能しました。娘は「美しいけど、壊しそうで怖いんだよ~」ちょうど作家の高橋さんがおられ、「地震で絶対にタイはしたと思ったけど、ほとんど大丈夫でしたよ」とのこと。とはいえ、テグスを巻いて修復中。大変だなあ。
さ、うつすいえ。大好きなんだな。今年は手紙のワークショップで作品が作られていく。
むろん、光ファイバーも健在です。夫喜ぶ、「ふしぎだな-。こりゃいいや」。
さて、これから先はビックネームの作品が続くのですな。
ほら、重力を感じられない鉄。素敵~。このあたりから水を差す発言をする夫。「でも、鉄だよね」…。そうなんだけどさ。
わあ、黄色い船と蓮の実は見たことあるぞ。命の船だ。「船?」…船ですよ、ええ。
これ、素敵でした。竜の尾だ。クールだ。かっこいい。「ブナ林がいいよね」…作品もいいよ…。
で、最後はキナ-レへ。賛否両論真っ二つだそうですが。
ああああ。心臓音が…。重いわ…。でも、いいと思う。娘は「最後の教室」と同じ反応をし、「だって洋服が別なものに見えてきてさ、そいでもって、そいでもって…」と、まあ、作品に恐怖を感じる方と同様なことを言っておりました。
内部の作品はみな楽しく、このぐるぐるとレアンドロの2つは本当にやられた~、まいった~。と大いに楽しめました。
キナ-レで楽しめた夫にご褒美。しなのがわパルでカクテル「エチゴツマリ」。
すっきりさわやか、だそうです。
最後に川西の「千年の湯」に行きました。しらなかったですが、パスポートにハンコ押してもらって割り引き100円してもらえるのですよ。ハンコはうれしいなあ。本当に今年のパスポートは旅行記として使えるんだな。おもしろい!
さて、次回はスノーワーカーズ・バレエのみ見にいってきます。電車で行こうかなあ。思案中です。